日系企業を含むインド法人の株券電子化について

Q： 株券の電子化とは?

日本では既に株券の電子化が始まっています。これと同様にインドにおいても証券会社等において開設された口座において電子的に株式を管理することを指します。

Q：インドの会社の株券は現状どのような状態か?

日系企業を含む多くの会社は法人を設立した際、増資を行って株式が増加した場合、紙ベースの株券を発行する義務があります。取締役等が当該株券に署名したのちに株主の送付し ます 。

Q：現在インド現地法人の株主である日本親会社等は紙ベースの株券を現在保持している? 

その通りです。この紙ベースの株券の電子化が行われることにより、現在流通している株券は電子化が促進されます。新株発行時の株券は全て電子化対象となります 。

Q:この電子化はいつから始まる?

現状2024年9月末までに対応する必要があると Company Rule が変更されました。

Q：これはインド現地法人は全て行わなければならないのか? 

資本金額が4,000万ルピー以下の会社、かつ直近売上高が4億ルピー以下の非公開会社は対象外となりますので、この条件に合致しない会社は要注意となります。さらに、新株発行時は電子化が強制ですが、当該新株発行を行う会社は事前に既に発行済みの株式をすべて電子化する義務があります。これに加えて、株式を譲渡する際にも電子化が必要となります。

Q：具体的にはどのように電子化を行えばいいのか? 

電子化された有価証券を保持するには DEMAT と呼ばれる電子証券口座をインドの証券会社で開設する必要があります。DEMAT 口座を開設するには PAN 等が必要となり、口座を開設する時間がかかりますので、事前に準備する必要があります。

※2024年1月末時点の情報です。